アスベストを使った家屋の解体工事の注意事項や費用について ③

岡山市の皆さんこんにちは!ALIVEconstructionの佐藤勝彦です。

1日目はアスベストの危険性などについて、2日目はアスベストに関する法令についてご解説させて頂きました。

3日目の本日はアスベストを使用した家屋の解体工事の流れを、それぞれの手順に沿って詳しくご説明していきますね。

解体業者による事前調査

まず、アスベストを使用した建築物を解体する際には、解体業者による事前調査が必要となります。

解体業者は図面での調査や現地調査を行い、発注者に書面にて報告をします。

目視での現地調査で完了しない場合には、サンプルを取らせていただき、アスベストの含有量について分析を行います。

分析によってアスベストの含有率が0.1%を超えていると結果が出た場合、規制の対象となります。

必要書類の提出

アスベストの危険レベルに合わせて、必要書類を事前にお住いの都道府県に提出します。

届出の種類ごとの届出先や期日は、下記のとおりです。

昨日のアスベスト関連の法令でも触れましたが、平成26年6月1日に改正された大気汚染防止法により、「特定粉じん排出等作業実施届出書」の届出義務者が工事施工者から「発注者(施主)または、自主施工者」に変わっています。

必要となっている場合はきちんと届出を行うようご注意ください。

③近隣への挨拶など解体工事の告知

各書類が受理され解体工事を行うことが決定したら、近隣への挨拶などの解体工事に着手する前の準備等が必要です。

苦情などの近隣トラブルを回避するためにも、近隣へのあいさつは必ず事前に行うようにしておきましょう。

円滑に解体工事を進めていくには、解体業者の担当者と一緒に近隣をまわり、アスベストの危険性や工事に関してご理解をいただくことが大切です。

また挨拶回りと一緒に、工事内容を知らせる内容の掲示も行いましょう。

着工前準備

解体をする建物の状況によっては、建物の周囲に足場を組むことがあります。

作業部付近に、水や飛散防止剤を撒くなどして湿潤化させておくなどの準備もしていきます。

また、解体工事着工までに電気、ガス、水道、電話などの配線の撤去の手配も忘れず行うようにしましょう。

物件の解体工事

まずはアスベストを含有する部分を残し、建築物の内部の物をすべて撤去していきます。建物の中には何もない状態にします。

養生シート等を使ってアスベストが周囲に飛び散ることを防ぎながら、除去していきます。

木造一戸建の解体工事の場合には、レベル3建材に該当することがほとんどです。

アスベストが使用されている外壁などは特に周囲への飛散防止を目的とし、しっかりと湿潤化させた上で取り壊すことが多いです。

除去したアスベストが含有された建築資材は、しっかりと密封し、内容物を明記した状態で廃棄処分することと決まっています。

土地の確認と整地

家屋の解体作業が終了したら、廃棄物が残っていないかなどの確認をしたうえで、敷地内を平らに整地していきます。

解体工事の流れについていかがでしたでしょうか。

明日はいよいよ最終章です!!

アスベストを使用した家屋の解体工事にかかる費用や注意するべきポイントについてご説明してきますね。

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